公開日 2018年1月11日 最終更新日 2021年9月7日
こんにちは!英雄太郎です!
ある日、機種変更をしようと思い、携帯ショップへ行ったあなた。
「機種はどうしようかな…iPhoneが人気だからやっぱりiPhoneかな…それとも違う機種のほうがいいのかな…」
と考え、「そうだ、店員さんに相談してみよう!」とショップ店員に相談する。
もちろんショップ店員は親切に対応し、オススメの機種を教えてくれます。
「わ~良かった、いいスマホ見つかって♪」と思うのはちょっと待った!!!
その機種、本当にあなたに合っていますか・・・?
そんなあなたへ、ショップ店員に相談してはいけない理由を解説します!
ショップ店員に機種相談してはいけない理由~その1~
携帯ショップで働いている人たちは、携帯電話にまつわるスペシャリスト集団…ではありません。
普通に大学や高校を卒業し、その店に就職した、普通の人です。知識レベルもあなたとさほど変わりません。
ある程度の研修は受けていますが、それでも機種の細かい特性や特徴を全て理解しているスタッフはなかなかいません。むしろたまたま立ち寄った携帯ショップでそんなスタッフに出会えたら、それって奇跡~♪です。
もちろんスタッフ経験年数が上がってくると「Samsungにはこういう特性があって~」や「写真を取るならXperiaが良くて~」などメーカーごとの特性や特徴を理解できるようになってきます。
また、元々モバイルガジェットが好きでショップで働いている人もいますので、そういう店員はかなり詳しい場合もあります。
ただ、そういうスタッフに限って“自分の気に入っている機種をガンガン勧めてくる”という特性があります(笑)これは実話です。
私が働いていたauショップにも「俺はアンチAppleだからiPhone買いに来た人にGALAXY勧めまくってます!」というアナーキーなスタッフが実在しました(笑)これは怖いですよね。
所謂ガジェットヲタクは自分の好きな機種を一方的に勧めてくる傾向があるので注意。
まずはその点を理解して、次の章に進みましょう。
ショップ店員に機種相談してはいけない理由~その2~
携帯ショップに入ってまず目にするのは大きなiPhoneコーナーでしょう。これはAppleの指定で、Apple製品は店の一番目立つところに設置しなければならないというガイドラインが存在するためです。
ただ、次に目につく機種、それは店ごとに異なります。
POPが凝っていたり、「店長オススメ機種!」や「当店で1番売れてます!」などの見出しがついていたりするケースもあります。
それは、その店舗の“販売促進機種”である可能性が高いです。
店内のPOPをはじめ、カウンター接客でも積極的にその機種をオススメしていきます。
よくあるノルマ機種は、auの場合は京セラ機種です。京セラはKDDIと昔から深い繋がりがあり、店舗によっては新機種が出るごとに「今回は○○台お願いします」と京セラの営業マンにお願いされることもあります。
以前、auショップでURBANO(アルバーノ)という機種を勧められた経験のある方、いませんか?
確かに初心者向けスマホとしては良い機種でしたが、店員が熱心に勧めてきたのはきっと、その店にノルマあったからです。
その人にとって本当に合っている機種を提案しているショップや店員ももちろん存在します。メーカーノルマは365日ある訳ではないので、特に販売促進機種がない場合は、それぞれのスタッフが思考を凝らして提案してくれます。
一つの機種ばかりオススメされたら、注意すること。
ショップ店員に機種相談してはいけない理由~その3~
ショップ利益のための機種選定
機種変更をするときに、現在の機種と同じ種類のものを選ぶケースがほとんどだと思います。
iPhoneユーザーは新しいiPhoneに、Androidユーザーは新しいAndroid機種を選びます。
ただ、なかにはこだわりがなく、「iPhoneとAndroidどっちがいいのかわからない」という方もいますよね。
それをそのままショップに相談した場合、きっと店員はAndroid機種を勧めてくると思います。
理由は利益の違いです。
iPhoneは正直、ほとんど利益が取れません。端末自体に利益が出ないうえに、付属品も売りづらいからです。
逆にAndroidはいくらでも提案の余地があります。AndroidはSDカードを挿入してデータ容量を増築することができます。ショップ店員の立場としては、Androidユーザーには必ずSDカードの購入を勧めます。
これは、操作性の向上やバックアップの意味を兼ねてですが、さらにいうとショップの利益のためです。
また、iPhoneと違い、Android機種は他のお店で対応するケースや液晶保護フィルムの種類が少ないです。なので、ケースやフィルムなども売りやすくなります。
また、iPhoneの修理はAppleを通してしかできないため、ショップで対応ができません。逆にAndroidの場合はショップで修理に出すため、その際にもショップに「修理工賃」が入ります。(KDDIから入るお金なので、お客様には関係ありませんが)
こういった理由から、ショップではiPhoneよりもAndroidを売ったほうが儲かるのです。
店頭在庫に偏りがある場合は、iPhoneを勧められるケースもある。
ショップ店員に機種相談してはいけない理由~その4~
ニーズの違いを理解しよう
例えば、あなたが40代サラリーマン男性だとします。
スマホはビジネス利用がほとんどで、
会社のメールを見たり、ネットでニュースを見たり、たまにYouTubeを見たり、家族とLINEをしたり…という感じ。
一番利用しているのはモバイルSuicaで、定期券も入っている。
一方、機種変更でショップに行った際に対応したスタッフが20代女性だとします。
イマドキの20代女性にとってスマホで重視することは、
写真がキレイに撮れる、SNSにアップするのが簡単、アプリがたくさんある、スマホケースやアクセサリが豊富にある…といった感じです。
このニーズの違いが前提にあるなかで、普通に「オススメの機種ありますか?」と聞いた場合、20代女性が選ぶオススメに機種になってしまうことは、理解できますよね。
もちろん「ショップ店員がニーズを聞き出して、それに対して提案すべきだ!」という意見はごもっともです。ただ、その1でも解説しましたが、ショップ店員全員がスマホについての知識・経験が豊富な訳ではありません。
この20代女性スタッフにとって、社内メールを見る経験やモバイルSuicaを使った経験がなければ、それがどんなに重要なものなのか、理解した上で提案することは難しいと思います。
そのうえで、『自分に本当に必要なもの(機能)はなんなのか』を整理してから店員に相談するほうが良いでしょう。
まとめ
以上4つの理由から、購入機種をショップ店員に相談することの危険性を解説しました。
あくまでも私が勤務していたauショップでの経験を元にしていますので、すべての携帯ショップに当てはまるという訳ではありません。ただ、同じ業界に勤めている友人にも話を聞きましたが、ほぼ同じでした。
現在、携帯電話会社各キャリアは、CS(customer satisfaction)向上に力を入れています。
その為、今まではこういった現状がショップで展開されていましたが、今後は変わってくる可能性も大きいです。
ただし、現状はこの状況がまだ継続していますので、機種を選ぶ際には気を付けていただきたいと思います。