あなたは確認していますか?子供のスマホが危険な3つの理由

あなたは確認していますか?子供のスマホが危険な3つの理由

公開日 2019年3月11日 最終更新日 2021年9月27日

こんにちは!英雄太郎です!

この記事はお子さんにスマホを持たせているお父さん、お母さん向けです。

未成年者にスマホを与えることは、一方で連絡手段として子どもを守ることにもなりますが、

もう一方では子どもを危険に晒す可能性が一気に高まるといえます。

今回は元携帯ショップ店員の目線から、お子さんのスマホを守る“フィルタリング”について解説します!

フィルタリングってなに?

実は日本には「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」というものが存在します。

そのなかで、

第十五条 携帯電話インターネット接続役務提供事業者は、役務提供契約の相手方又は役務提供契約に係る携帯電話端末等の使用者が青少年である場合には、青少年有害情報フィルタリングサービスの利用を条件として、携帯電話インターネット接続役務を提供しなければならない。

という文言があります。

要するに、携帯電話キャリア会社は青少年に悪影響のあるサイトを閲覧できないようにフィルターをかけなさい!ということです。これは法律により、義務化されています。

この法律を受け、携帯大手キャリアはすべて独自のフィルタリングサービスを開発・提供しています。

基本的に未成年者が利用する携帯として契約する際は必ずフィルタリングをつけることになっています。

しかし、フィルタリングを設定するとあらゆるサイトが見られない/アプリが使えないということで、フィルタリング不要申出書を親権者が提出することによって、フィルタリングをつけないというケースが年々増加してきています。

実はこれ、とっても危険な行為なのです。

フィルタリングがないと危険な理由

上記で述べたように、親権者が「フィルタリング不要申出書」をキャリアに提出することで、未成年者のスマホにフィルターをつける義務がなくなります(法律でそう決まっています)。

そのため、フィルタリングを使わずにスマホを使用している未成年者はかなり多いです。

私の経験上、中高生のほぼ7割前後がフィルタリングをかけずに使用しています。

しかし、フィルタリングをかけていないということは、どんなサイトにもアクセス可能ということです。

フィルタリングがないと危険な理由は大きく分けて3つあります!

1.SNSで他人と繋がる=出会い系サイトと同じ!

一昔前は「出会い系サイト」での未成年者に対する犯罪が横行しており、ニュースでもたびたび取りざたされていました。

しかし、近年は「マッチングアプリ」や「チャットアプリ」という名称で、SNS感覚で他人と繋がれるツールが若者の間で流行しており、未成年者の利用も増加しています。

これは名前を変えただけの所謂「出会い系サイト」です。

私が実際に使用してみた感想としては、顔写真と共に簡単なプロフィールを設定するだけで登録が完了し、あとは他人からメッセージが届く、といった感じでかなり手軽です。

一応サイト上でしかやり取りができないようになっていますが(個人情報は開示されていない)、当人同士で「LINE交換しようよ~」「いいよ~」「じゃID送って」「@@@だよ~」とやり取りが成立してしまえば、もうあとは普通にLINEをして、意気投合して実際に会う約束をして・・・

というふうに、出会い系サイトと全く同じルートをたどることになります。

また、こういったアプリやサイトだけではなく、TwitterInstagramなど若者に人気のある知名度の高いアプリですら、出会い系として活用しようとする悪い大人はたくさんいます。

TwitterやInstagramにもコメント機能やメッセージ機能あり、特にメッセージは完全に個別のやり取りになるため、普通にメールを送り合うのと同じです。

ここでも前述したとおり、お互いにLINEや電話番号を交換してしまったら・・・出会い系と同じです。

2.個人情報流出の危険

善悪の分別がきちんとついていない未成年者の場合、安易な考えでネット上に自分の顔写真や個人情報を掲載してしまう恐れがあります。

インターネット上のUPしたデータはほぼ永久的に消えません。

本人が消したとしても、それを他の人が拡散/シェアしてしまえば、自分ではわからないところまで情報が広まっていってしまいます。

最近問題になっている「バイトテロ」も同じ仕組みです。

SNSに安易な考えでUPしてしまった画像や動画が炎上し、学校や警察に通報されるだけでなく、企業から1億円の損害賠償請求を受けた高校生もいました。

また、顔写真を掲載したことがきっかけでネットストーカーに遭い、住所や学校を特定されてしまうケースもあります。

自分の息子/娘はやらないだろう・・・と思っているなら、それは間違いです。本人たちが口をそろえて言うのは「こんなつもりじゃなかった」です。

こういった行為がどんな結果をもたらすのか、未成年者にはまだ理解できていないのです。

3.インターネットには未成年者に不要/有害な情報が溢れている

今の若者はなんでもインターネットで“検索”します。

その検索が知的好奇心を刺激し、子どもの将来につながるものであれば素晴らしいのですが、そうでないケースが多いように感じます。

他人への誹謗中傷をネットに書き込む未成年者が増加しているのは「みんなやっているから」です。

意図せずトラブルに巻き込まれてしまうこともあると思います。

掲示板に描かれていた悪口、所謂「ネットいじめ」をきっかけとして自殺してしまった少年のニュースもありました。

ネット社会の闇から子どもを守れ!

インターネットは情報を精査し、きちんと使いこなすことができればとても便利なものですが、一方で多くの危険を孕んでいます。

善悪の分別がまだつかない未成年者をネット社会に放すことは、自殺行為といっても過言ではありません。

フィルタリングについて、今一度家族できちんと話し合うことをオススメいたします。

どうか、ご自分のお子さんを守ってあげてください。

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