携帯ショップで働きたいと考えているあなたへ【ホントの話】

携帯ショップで働きたいと考えているあなたへ【ホントの話】

公開日 2018年1月9日 最終更新日 2021年9月6日

こんにちは!英雄太郎です!

携帯販売のお仕事の魅力は、なんと言っても高時給ですよね。

都内では未経験者でも時給1600円で募集をかけているショップもあります。めちゃくちゃ高い!

そんな携帯販売のお仕事、実際にはどうなの?という疑問にお答えします。

実際にauショップスタッフをしていた経験から、真実をお話しします!

※携帯ショップ=au・DoCoMo・SoftBank・Ymobileなどのキャリアショップのこと。併売店・量販店内携帯コーナーは少し毛色が違います。

auショップの仕事内容【概要編】

auショップの仕事は主に「カウンター業務」と呼ばれる携帯電話にまつわる様々な契約手続きです。

カンタンに説明すると以下の通りです。なお、DoCoMoやSoftbankなどの他キャリアもほぼ同じです。(実際にショップで働いたことがあるので間違いありません)

  • 新規・機種変更:端末購入を伴う契約手続き。機種決めからプラン内容、オプション、付属品販売、ネット回線との割引手続きや家族割・学割などの各種割引適用も同時におこなっていく。現状はすべて専用PCで決められた箇所をクリックしていけば契約が進むので、PCスキルは特に必要なし。
  • 契約内容変更:端末購入を伴わない、プランやオプション変更手続き。各種割引手続き(家族割など)や住所変更・名義変更など。操作は新規機変と同様に専用PCで行う。
  • 修理:端末の修理預かり手続き。iOS端末はAppleを通しての修理になるため、Android端末とガラケー、周辺機器のみを扱う。ショップで行うのは預かりと受け渡しのみで、実際の修理作業はそれぞれのメーカーの修理拠点が担う。修理箇所と原因の追究がカギ。
  • 操作説明:文字通り、端末の操作を説明すること。
  • ネットサービス申し込み:auひかりなどのインターネット回線の申し込み手続き。

つづいて、私が実際携帯ショップで働く前に不安だったことをQ&A形式でお答えしていきます!

Q1.難しいプランや契約手続きを覚えられる自信がない…大丈夫?

A.大丈夫です。

専用PCにスタッフ向けマニュアルが完備されていて、慣れるまではそれを見ながら手続きできます。画面遷移まで事細かに記されており、マニュアルを開きながら実際の契約手続きも行えるので安心です。

また、新人に最初からすべて任せっきりにするお店はない(あくまでもキャリアショップの話です。併売店はそういったグレーなところも実在します)ので、先輩スタッフが後ろから助言をくれたり、慣れるまで操作を教えてくれます。

一か月も経てば、だんだんと業務に慣れてきます。人によりますが、だいたい3か月~1年くらいで全業務をマスターできます。マスターしなくても仕事はできるので、安心してください。

Q2.PC作業が苦手でも大丈夫?

A.大丈夫です。

PCの扱いに不慣れな人でも簡単に使えるようなシステムになっているため、PCが苦手な方でも安心してください。使い方は先輩が教えてくれます。タブレットやスマホを操作する感覚で扱えます。

Q3.接客ができるか心配・・・

A.接客業が苦手な方は辞めておいたほうがいいと思います。なぜなら、カウンター接客は、いやでもお客様の正面に座り、目と目を合わせながら手続きをしていかなければならないからです。

逆に、接客業が好きな方ならきっと楽しく働けます!

auショップの仕事はお客様に感謝される仕事です。「ありがとう」が直接もらえる仕事はけっこうやりがいがありますよ^^

auショップの仕事内容【詳細編】

上記の内容は、求人サイトにもなんとなく記載されている情報を少し詳しく解説しただけです。

皆さんが知りたい「ホントのトコロ」はここからになります。

こちらもQ&A形式でお答えしていきます!

※筆者の経験に基づいて記載しております。すべてのお店・代理店に当てはまる訳ではありません。ご了承ください。

Q1.クレームってくるの?どう対応すればいいの?

A.クレームは必ずきます。どんな仕事であっても接客業の場合はクレームは付き物だと思いますが、携帯ショップは特にクレームが発生しやすいです。それは、契約手続きが複雑で難解なためショップ側とお客様との間での認識違いによる「言った」「言わない」のクレームが発生しやすいからです。

スタッフ側がどれだけ一生懸命説明をしても、お客様が理解していなければ後からクレームが発生してしまいます。

クレームを防ぐポイントは、証拠を残すということ。ショップによっては説明した内容にサインをもらって保管している店やチェックリストを契約書類と同封してお渡ししているところもあります。

個人的に説明した証拠を契約書類に残すためには、大事な箇所にマーカーを引く、手書きでメモを加えるなどの方法があります。

※最近は契約書類の電子化が進み、契約内容変更など簡単な手続きは書類を印刷せずにメールやWEB上のみにするケースも増えています。その場合はしっかり説明するしかありません。

それでも起こってしまうクレームは、上司に対応してもらいましょう。お客様のなかには上司が頭を下げるだけでボルテージが下がって落ち着いてくださる方も大勢います。そのための店長・副店長という肩書です。職務を全うしてもらいましょう。

また、端末起因のクレームも多いです。修理受付の際に起こりやすいクレームです。

「何もしていないのに急に携帯が壊れた」「データが勝手に全部消えた」「買ってから一か月しか経っていないのにすぐに電源が落ちる」等々。お客様起因(実際には水濡れしていた、破損していたなど)のケースもありますが、最近はほとんどが「原因不明」です。

スマホ・タブレットは複雑な精密機械です。急に壊れることもあります。初期不良の発見が遅れてしまい、クレームになることもあります。

これは、防ぎようがありません。この場合は、とにかく謝りましょう。あなたが悪い訳ではありません、それはわかります。でも、お客様の立場になれば、あなたがauの看板を背負っているのです。とにかく謝って修理に出しましょう。新品交換が可能なケースもあります。

クレーム対応は新人時代はすごく辛く感じますが、慣れればできるようになります。(笑)クレーム対応が板についてきたら、もう一人前です。

クレーム対応は奥が深いので、もっと知りたい方はコチラの記事も読んでみてください。

Q2.ノルマってある?営業力って必要なの?

A.お店によりますが、基本的に“ノルマ”と呼ばれるものはありません。※あるところもあります。

お店による、というのは代理店ごとに経営方針が違うからです。(詳しくはコチラの記事をお読みください)

個人ノルマというよりも店舗目標を達成させることが重要なので、月ごとの目標値や予算の共有はあると思います。

店舗によっては「個人獲得表」のようなものを作ってバックヤードに掲示しているところもあります。獲得件数をスタッフ同士に競い合わせて、店舗全体の数字を

営業力に関しては、ズバリ必要です。ただ、これはだんだんと伸ばしていける能力なので、最初から身構える必要はありません。最初から高い営業力を持っていたら、かなり重宝されると思いますが。

Q3.給料って上がる?残業代は出るの?

A.正社員ならボーナスが出ます。これも代理店によりますが、だいたいどこの代理店もボーナスを「業績」で判断します。つまり、どれだけ商材を獲得したか、ということです。これが他の職種よりも稼ぎやすいため、携帯ショップスタッフの年収は同年代よりも高くなります。

バイト・派遣社員の場合も業績給を出す代理店もあります。

残業代は2018年現在で出さない店はないでしょう。私がショップ店員をやっていた時代の風の噂ですが、とある代理店で残業代をケチるために店長がバイトの勤怠を勝手にいじっていた、という話も聞いたことがありますが、そんな会社は秒で辞めましょう。きちんと残業代をくれる会社で働けばいい話です。

面接の際に「残業代は出ますか?」と聞いてみてもいいかもしれません。

因みに、auショップの残業はかなり多いです。基本的に19時~21時で閉店するお店がほとんどですが、時間通りに閉店できないことが多々あります。20時閉店でも、19:55に機種変更手続きを受け付けするお店もあるからです。

ただ、最近はES向上のために閉店前のラストオーダー制(機種変更最終受付19時など)をとっているところも多いです。とにかく稼ぎたい人は残業しまくれば、バイトで月収30万も夢ではないです。

Q4.勤務体系、福利厚生はどうなってる?

A.勤務体系はシフト制です。早番・遅番・通しなど、お店によります。基本的に土日が繁忙期なので、休み希望が出しづらいかもしれません。

福利厚生は、一般企業と変わりません。きちんとしている代理店なら健康保険や健康診断、有給や社員旅行などもあります。逆にこれらが完備されていない店は危険といえます。残業代が支払われない、スタッフがどんどん辞めていくなどの問題を抱えているケースもありますので、注意してください。

Q5.資格試験ってあるの?

A.あります。ショップスタッフの経験年数に応じて三段階の資格試験を受けます。資格保有者が何人いるかによって、お店に入ってくる奨励金が変わるので、基本的には全員強制的に受けさせられます。(代理店によってはバイト・派遣社員には強制しないところもあります)

内容は筆記試験と実技試験、面接試験があります。筆記試験は携帯やショップ業務にまつわる知識問題、実技試験は接客ロープレ、面接試験は店舗運営についての質問に対して適切な回答をしていく、というものです。

※auショップの場合。内容は若干違うが、DoCoMo、Softbankも同様のスタッフ試験あり。

どの試験も事前に対策会があり、KDDIの本部で行います。それを受け、事前に少し勉強しておけばだいたいパスできます。だんだんと試験のハードルは上がりますが、資格保有者の上司や先輩と一緒に準備をしておけば大丈夫でしょう。

Q6.ぶっちゃけ、人間関係ってどうなの?

A.ぶっちゃけ、お店によります。(当たり前ですね、すみません)

カウンター接客は一見すると個人プレーのように思えますが、実はチームワークが超重要。仲の良いお店は、売上も良いお店です。(これはホント)

これは入社してみないとわからないかもしれませんが、スタッフブログなどをあげているお店もあるのでチェックしてみるといいかもしれません!

スタッフ同士で休みの日に出かけたりしているお店は仲がいいと思いますが、女性が多いお店だと所謂“派閥”みたいなものがあったりなかったり・・・・・・・・・・

「郷に入っては郷に従え」といいますが、別に従わなくてもいいのでは?と思います。無理してそのお店にこだわらなくても、携帯ショップの求人はたくさんありますから!安心してください。

まとめ

いかがでしたか?参考になれば幸いです。

上記の内容は、私が経験したショップの実情とそのまわりの代理店を参考にして記載しています。全国すべてのショップに当てはまる、という訳ではありませんのでご了承ください。

時給が高い理由・・・なんとなくご理解いただけたでしょうか?

いわゆる普通の接客業の仕事/バイトよりは専門性のある特殊な仕事といえるかもしれませんね。

でも、やりがいは間違いなくあります!!!

私自身、auショップの仕事に出会っていなければ、今の自分はいないと思うくらい、様々な経験をさせていただきました。もちろん楽しいことばかりではありませんでしたし、クレーム対応で冷や汗をかいた経験もあります。辛くて仕事に行きたくなくなった時期もありました・・・

でも、一緒に働いた仲間には今でもとても感謝していますし、一生の思い出です!

auショップで働いて良かったなと心から思っています。

それに、携帯ショップ経験者は全国どこのショップでも重宝されるので、手に職といえるかもしれません。

ぜひ一度、チャレンジしてみてください!!!

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